プロンプトの精度と“人間らしさ”について

2025.07.29お知らせ

最近、AIとのやり取りの中で、あらためて感じることがあります。
それは「プロンプト（指示文）の書き方ひとつで、AIの回答が驚くほど変わる」ということ。そして、その精度の差に加え、AIがどこか“人間っぽく”なってきたように感じる瞬間があるという点です。

たとえば、細かく丁寧に意図を伝えると、非常に明確で的確な回答が得られます。一方で、ざっくりした指示を出した場合は、ちょっと抽象的だったり、大枠だけを汲んだような叩き台が返ってくる。このあたりは、すでにAIに慣れた方であれば、体感的に理解していると思います。

しかし、最近興味深いのが、「何度も修正指示を出すと、むしろ答えがブレていくことがある」という点です。
まるで人間が「結局どうしたいの？」「また変わったの？」と少し戸惑ったような反応をするかのようで、少し笑ってしまいます（笑）

もちろんAIは感情を持っていませんが、こうした現象が起きる背景には、プロンプトそのもののブレや、指示内容の不明瞭さが関係していると考えています。

プロンプトは「思考の鏡」

AIは、こちらが投げた問いを忠実に汲み取り、最適解を返そうとします。
しかし、こちらの思考がまとまっていなかったり、意図が曖昧だったりすると、AIも「全部入れよう」「なんとなく雰囲気を再現しよう」という方向に寄っていきます。

これは、ある意味で“AIは非常に素直な鏡”のような存在とも言えるでしょう。
私たちの考え方のクセや曖昧さを、そっくりそのまま反映してくる。だからこそ、**「うまくいかない時ほど、自分の思考の整理が必要」**ということに気づかされます。

これはAIに限らず、ビジネスの現場におけるコミュニケーションでもまったく同じです。
相手に「何を、なぜ、どうしてほしいのか」が明確であればあるほど、期待に沿った成果が得られますし、逆にそこがブレると、認識のズレややり直しが発生しやすくなります。

AIはツールであると同時に、**“超高速の共創パートナー”**のような存在です。
だからこそ、人に伝える時と同じように、丁寧に・論理的に・一貫性を持って指示を出すことで、成果の精度がぐっと上がるのです。

AIとのやりとりが思うように進まない時は、「AIが悪い」のではなく、**こちらの思考がまだ曖昧なのかも？**と一度立ち止まってみるのがおすすめです。

自分の中の意図やゴールをクリアに整理し、それをシンプルな言葉で伝える。
これだけで、AIとのやりとりがスムーズになり、驚くほど本質的なアウトプットが得られるようになります。

※あくまでも個人的見解です（笑）