子どもの高校入学金が払えない。分割や延納はできる?公立私立の相場は?

高校受験が終わり、お子さんの高校への入学が決まったあなたは、入学金の支払いができずに困っていませんか?
公立志望だったけれど、急きょ私立高校に行くことになってしまい、入学金を含む入学準備費用の高さに悩んでいる人も多いですよね。

じつは、高校の教育費に負担を感じている保護者は全体の63.5%もいるんです。
(参考:平成25年2月に文部科学省によって実施された調査「公立高校授業料無償制・高等学校等就学支援金制度に関する保護者調査結果」より)

このように、過半数の人が負担を感じている高校の教育費ですが、とくに入学時には入学金や制服代など、高額な費用が発生してしまいます。
ただ、この高校入学時に必要な金額は公立か私立かによって大きく異なり、あなたの家計状況によっても対策が変わってくるんです。

そこでここでは、高校入学金が払えない人のために、入学金を免除してもらったり負担を軽くしてもらったりする方法を紹介します。

公立と私立の高校の入学時に必要な金額をシミュレーションしよう

高校の入学時にどれくらいのお金が必要になるのか、公立と私立でそれぞれシミュレーションするので、なるべく早く対策してくださいね。

高校入学金の相場は公立5,650円、私立の平均で20万円以上

「高校の入学金、私立と比べると公立の方が安い」というのは周知の事実ですが、具体的にどれだけ違いがあるかはご存じでしょうか。
調べてみたところ、かなりの金額差があることがわかりました。
表をご覧ください。

入学金にかかるお金

公立 私立
東京都 5,650円(*1) 平均250,026円(*2)
大阪府 5,650円(*3) 平均200,000円(*4)

*1 参考:東京都教育委員会公式サイトより
*2 参考:平成29年度 都内私立高等学校(全日制)の学費の状況
*3 参考:府立高等学校の授業料と就学支援金について
*4 参考:大阪府の私立高校 受験~入学にかかる費用の相場は?|ベネッセ 進研ゼミ中学講座

公立は5,650円、私立は平均で20万円以上となっていました。
公立は一部の地域を除き、全国一律でこの金額なのに対し、私立は各高校によって金額が異なっています。
また地域によっても多少の違いがあるんです。
東京都と大阪府とでは大阪府の方が平均金額で5万円安くなっています。

公立と私立、そして地域によっても入学金が異なることがわかりました。
特に私立に入学の際は、各高校の入学金がどれくらいなのかをしっかり調べるようにしてくださいね。

入学金以外にも高校の入学準備にはお金がかなりかかるんです

入学するためにかかる費用は入学金以外にもあります。
必要な費用としては、制服・体操服・シューズ・教科書・指定バッグ・通学費などです。
また、公立と私立では必要な金額に差があり、こちらも私立が高くなることがわかりました。

比較表を作りましたのでご覧ください。

入学準備費用の目安

公立 私立
制服 30,000~50,000円 40,000~80,000円
体操服および体育館シューズ 15,000~25,000円 15,000円以上(*1)
靴(指定ローファーなど) 6,000円以上
バッグ(指定ボストンなど) 10,000円以上
教科書 10,000~30,000円 10,000円以上(*2)
通学費(定期・自転車など) 5,000円以上(*3) 概ね10,000円以上
PTA会費
※徴収されない高校もあり
3,000円以上 3,000円以上
生徒会費
※徴収されない高校もあり
2,000円以上 2,000円以上
修学旅行費
※毎月積立のところもあり
50,000円以上 100,000円前後

*1 体操服・シューズはセット料金のところが多い
*2 私立の場合は副教材によって大幅に金額が変わる(10万円以上もあり)
*3 公立の場合は通学区域に制限があるが、区域が広域にわたっている自治体では交通費も高くなる可能性あり

私立は入学金以外でも何かと高額になっているのがわかりますよね。
ただ、この金額はあくまでも目安金額なので、入学する高校によってはこれよりも安く済むところや、もっと高額な費用になるところもあります。
入学する先の高校にしっかりと確認して、費用を準備してください。

私立高校の場合、さらにこんな費用も発生します

私立高校は、“私立高校ならでは”の費用もかかってきます。
「寄付金」です。

【寄付金とは】
入学金や学費のように、用途がハッキリと明記されていない必要経費。
支払いは任意になっている。
金額は学校によって異なるが、1口10万円のところが多い様子。

支払いは任意扱いになっていますが、暗黙のルールでほとんどの人が納めているようですね。
ハッキリと「寄付金」と表現する学校もあれば、別の名称で支払いを求めている学校もあります。

入学金が払えないなら免除や延納の申請を!国から借りることも可能

入学金が払えなくても、入学をあきらめる必要はありません。
ご家庭の都合で入学金の振込が難しい場合でも、学校や自治体、国などで支援をしてくれる制度があります。
条件などを設けていることも多いので、内容をしっかりと確認した上で利用するといいでしょう。

高校入学金の免除・延納・分納方法をチェックしよう

まずは「免除」「延納」「分納」の言葉の意味を説明しましょう。

  • 免除:入学金を払わなくてよい制度
  • 延納:支払い期限を一定期間伸ばしてもらえる制度
  • 分納:支払い金額を2回以上に分割して支払える制度

入学金に関しては、「延納」の制度が適用されているところが多いようです。
私立高校では、各学校での基準を設けて入学金を減額したり免除しているところもあります。
ただ、各私立高校によってその内容が異なりますので、入学予定の学校もチェックしてみてください。

公立に関しては、免除とは少し意味合いが異なりますが、自治体によっては入学金や授業料を無償化する制度もありますので、お住いの自治体にも問い合わせてください。

公的な教育ローンや高校生等奨学給付金制度などを検討してみよう

先ほども少し触れていますが、自治体によって入学金や授業料を無償化・もしくは支援する制度がありますが、国としても同様の制度を用意しています。
日本政策金融公庫(国の教育ローン)や生活福祉資金の制度です。
表を見てください。

国の教育ローン 生活福祉資金の教育支援資金
(就学支度費)
対象者の
条件
融資の対象となる学校に入学・在学される方の保護者(主に生計を維持されている方)で、世帯年収(所得)が次表の金額以内の方
https://www.jfc.go.jp/n/finance/ippan/joken.html
低所得者世帯
申込方法 インターネット・郵送 民生委員に申込み
借入限度額 350万円
  • 教育支援費
    <高校>月3.5万円以内
    <高専>月 6万円以内
  • 就学支度日
    50万円以内
金利 1.76% 無利子
保証人

連帯保証人
教育資金融資保証基金または連帯保証人から選択 必要
返済方法

期限
元利均等返済
15年以内
据置期間経過後
20年以内

どちらも国が用意している制度なので、かなり金利が低かったり、無利子扱いになっています。
対象者条件や借りられる金額は厳しく決められていますが、民間でお金を借りることを考えると、負担もかなり軽くなります。
検討してみる価値はおおいにあるので考えてみてください。

高校入学金が払えないときは、まず自治体や教育委員会などに相談しよう

入学金が払えないときは、住んでいる自治体や教育委員会などに相談してみましょう。
自治体によっては、無償化制度・支援制度などを案内してくれるはずです。
教育委員会は、基本的に「いじめ」や「不登校」など教育現場での問題についての対応になりますが、対応してくれる窓口や行政機関などを教えてくれるはずです。

また、民生委員に相談するのもいいでしょうね。
民生委員は「安心して暮らせる地域づくり」のための相談相手として活躍している方々です。
市区町村、福祉事務所、児童相談所や保健所、学校と連携をとっているので支援が必要な人へ明確な助言をしてくれるので安心して相談できますよ。

また、身近に頼めそうな親戚などがいる場合は、入学金だけでも相談してみるのもいいかもしれませんね。

【補足】高校の授業料無償化制度は公立・私立どちらも有効?

平成22年4月1日より施行された「公立高等学校に係る授業料の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律」によって、公立高校の授業料がタダ、私立高校についても高等学校等就学支援金が支給されることになりました。
また、平成26年4月から、公立高校の授業料無償化についての法律がかわり、今は旧制度と新制度が運用されていています。

新しい制度では、公立高校・私立高校関係なく市町村民税所得割額によって支給限度額がかわる仕組みです。
つまり年収の低い家庭には支援金支給額が多く、年収の高い家庭は自己負担額が大きくなるんです。

どちらにしても、経済的に学校に行くのが大変な家庭にとってはありがたい制度でしょう。


経済的な理由で高校入学をあきらめないといけないということはあってはいけません。
入学金の支払いに困ったな。と思ったら、子供の希望する進路にすすめるように、色々な支援制度なども利用することを検討してみてください。

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