ホームページ制作で、できれば“事故らない”ための話
コラム | 2026.01.20「ホームページを作りたいんですが、Wixが安くて良いって聞いたので…」
こういう相談は、今でも本当によくあります。
そして、これは何もおかしなことではありません。
Wixは有名ですし、「簡単・手軽・安い」というイメージも強い。
ただ、ここ数年、少しだけ気になることが増えてきました。
Wixは「思っているより高くなる」ことがある
正直に言うと、Wix=安い、というイメージは今は必ずしも当てはまりません。
内容にもよりますが、
- ページ数それなり
- デザイン調整あり
- フォームやブログ付き
こうした条件で20万〜30万円前後の見積になることも、珍しくなくなってきました。
この金額を見たとき、制作に関わる立場として、ふとこう思うことがあります。
「この予算をかけるなら、他の選択肢もちゃんと知ってから決めた方がいいのでは?」
問題は「Wixかどうか」ではありません
ここは誤解してほしくないところです。
Wixが悪いわけではありません。
ツールとしては、よく出来ています。
問題になりやすいのは、“どういう使い方を前提にしているか”です。
Wixが本当に向いているのは、こんなケース
私の感覚では、Wixが一番力を発揮するのは、
- できるだけコストをかけられない
- まずは自分で作ってみたい
- 細かいことは後回しでいい
- とにかく早く形が欲しい
こういう状況です。つまり、「自作するためのツール」として考えると、Wixはとても優秀です。

逆に、注意した方がいいケースもあります
これは少し厳しい話ですが、事故が起きやすいのはここです。
- 業者にそれなりの費用を払う
- でも、将来どう使うかはまだ曖昧
- 更新や相談は、正直あまり自信がない
この状態で「外注でWix制作」を選ぶと、
- 公開後、誰に相談すればいいかわからない
- ちょっと直したいだけでも不安
- やりたいことが増えたときに詰まる
という状況になりがちです。
これは、Wixが悪いのではなく、使い方と期待値がズレているだけです。
「とりあえず使う」の意味を、少し分けて考えてみる
よく「とりあえず使うならWixで」という話があります。
でも、この「とりあえず」には実は2種類あります。
- とりあえず 自分で作る
- とりあえず 業者に任せる
この2つは、まったく別物です。
後者の場合、同じ予算を使うなら、
「設計や更新、相談まで含めて一緒に考えてくれる形」
の方が、結果的に楽で、長く使えることが多い。
ホームページは、工具箱に少し似ています
少し例え話をします。
工具箱を選ぶとき、箱の見た目や値段だけで決める人は、実はあまり多くありません。
- 中にどんな工具が入っているか
- 工具の機能・使い勝手はどうか
- 使う場面が増えたときに対応できるか
こうしたことも考えるはずです。
ホームページも同じで、完成した瞬間がゴールではありません。
むしろ、「使い始めてからの方が長い」。
見た目が立派な工具箱でも、中に最低限の工具しか入っていなければ、できる作業は限られます。
逆に、派手さはなくても、必要な道具が揃っていれば、困る場面はずっと少なくなります。

だから、これは「優劣の話」ではありません
Wixが良い、悪い。
WordPressが正解、不正解。
そういう話ではありません。
大切なのは、
- 今の状況
- かけられるコスト
- 自分で触れるかどうか
- 誰かに相談したいかどうか
この前提によって、向いている選択肢が変わる、ということです。
最後に(事故を防ぐために)
もし、
- Webがあまり得意ではない
- 今後どう使うかはまだ固まっていない
- 更新や改善も一緒に考えたい
そう感じているなら、「とりあえず外注でWix」は、一度立ち止まって考えてもいいかもしれません。
ツールを選ぶ前に、“どう使っていきたいか”を考える。
それだけで、ホームページ制作の失敗はかなり減らせます。
※ツール選びに迷ったときは、「何を作るか」より「誰と、どう使うか」を考えると、判断しやすくなります。
